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最上階の殺人 (新樹社ミステリー) 単行本 – 2001/8/1
- 本の長さ349ページ
- 言語日本語
- 出版社新樹社
- 発売日2001/8/1
- ISBN-104787585088
- ISBN-13978-4787585080
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
最上階のフラットに住む女性が殺された。室内は荒らされ、裏庭に面した窓からはロープがぶら下がっていた。スコットランドヤードの捜査に同行したロジャー・シェリンガムは、警察の断定に疑問を持ち、独自の調査を開始する。
登録情報
- 出版社 : 新樹社 (2001/8/1)
- 発売日 : 2001/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 349ページ
- ISBN-10 : 4787585088
- ISBN-13 : 978-4787585080
- Amazon 売れ筋ランキング: - 992,408位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年12月31日に日本でレビュー済み
まだプライヴァシー意識が発達してなかったのかな? フィクションならでは、とも思いますが、まあ、おおらかな時代だったのでしょう。秘書とのやりとりに可笑しみが溢れており婦人服店のくだりが楽しいです。数々の小ネタ、そして大ネタが決まっていて傑作だと思いました。
2014年5月10日に日本でレビュー済み
シェリンガム物としては、傑作の誉れ高い「第二の銃声」とプロットに工夫を凝らした「地下室の殺人」との間に刊行されたものだが、表題から分る通り、後者との対比が鮮明な作品。「地下室の殺人」では、シェリンガムの作中作(これがプロット上の工夫)を除き、もっぱらモーズビー警部の捜査活動が描かれる。一方、本作では、モーズビー警部が単純な強盗殺人と見做す事件に対するシェリンガムの入り組んだ(ひれくれた?)思考過程がユーモア味タップリに描かれる。
バークリーの"曲者"振りは有名だが、シェリンガムの思考過程に関しては完全なフェアプレーである。本作でも、シェリンガムの思考過程に沿って、読者は事件に関する推理を楽しめる。何時もの事ではあるが、シェリンガムの突飛とも思える"思い付き"にも随所に鋭い点があり、これが<多重解決>の素となり、本格の味を損なっていない点は流石である。特に、ある人物がシェリンガムの秘書になってからの展開が秀逸。シェリンガム自身に纏わる恋愛の話題が本筋に絡むのは珍しい(大いに笑えた)と共に、徐々に読者をある解決へと誘導する手腕は熟練の技と言う他はない。
そして、ラストは「地下室の殺人」との見事な対比をなしていると共に、やはり<多重解決>の香りを強く漂わせている。ユーモア味を強調しながら、バークリーの"曲者"振りを発揮した快作だと思った。
バークリーの"曲者"振りは有名だが、シェリンガムの思考過程に関しては完全なフェアプレーである。本作でも、シェリンガムの思考過程に沿って、読者は事件に関する推理を楽しめる。何時もの事ではあるが、シェリンガムの突飛とも思える"思い付き"にも随所に鋭い点があり、これが<多重解決>の素となり、本格の味を損なっていない点は流石である。特に、ある人物がシェリンガムの秘書になってからの展開が秀逸。シェリンガム自身に纏わる恋愛の話題が本筋に絡むのは珍しい(大いに笑えた)と共に、徐々に読者をある解決へと誘導する手腕は熟練の技と言う他はない。
そして、ラストは「地下室の殺人」との見事な対比をなしていると共に、やはり<多重解決>の香りを強く漂わせている。ユーモア味を強調しながら、バークリーの"曲者"振りを発揮した快作だと思った。
2007年11月8日に日本でレビュー済み
読者を煙に巻き、だまし、楽しませる作者のサービス精神に最敬礼させられたミステリ。老婆殺しの事件に色んな絞殺じゃない、考察をして引っかきまわすロジャー・シェリンガムの活躍に、諸手をあげて喝采したくなりました。ブラヴォー!>ロジャー
このトンデモない迷探偵の秘書を務めるステラ・バーネットが、また魅力的なキャラでしたね。この女性のキャラなど、さぞかし、ジョン・ディクスン・カーのお気に入りになったんだろうなあと思いましたねぇ。(巻末の真田啓介の解説「空をゆく想像力」の中に、「本書は、そのカーがとりわけ気に入っているという作品であり(後略)」の記述あり)
地味な殺人事件とは裏腹に、シェリンガムの飛躍する推理の煌めき、面白味に満ちていたこと。P・G・ウッドハウスの英国ユーモア小説に通じる、登場人物の(特に、シェリンガムとステラ・バーネットとの)やり取りのくすりとさせられるおかしみ。苦心して組み立てた仮説が、一撃のもとに吹っ飛ぶ爽快感。最後の第18章を覆うショーマンシップ精神の、実にあざやかな手際。読み終えて「乾杯♪」と、小躍りしたくなったミステリです。
訳文も気が利いていて、読みやすかった。
『毒入りチョコレート事件』『試行錯誤』ほどには知られていないけれど、迷探偵ロジャー・シェリンガムものの本書と『ジャンピング・ジェニイ』の二作は、とても面白いですよ!
このトンデモない迷探偵の秘書を務めるステラ・バーネットが、また魅力的なキャラでしたね。この女性のキャラなど、さぞかし、ジョン・ディクスン・カーのお気に入りになったんだろうなあと思いましたねぇ。(巻末の真田啓介の解説「空をゆく想像力」の中に、「本書は、そのカーがとりわけ気に入っているという作品であり(後略)」の記述あり)
地味な殺人事件とは裏腹に、シェリンガムの飛躍する推理の煌めき、面白味に満ちていたこと。P・G・ウッドハウスの英国ユーモア小説に通じる、登場人物の(特に、シェリンガムとステラ・バーネットとの)やり取りのくすりとさせられるおかしみ。苦心して組み立てた仮説が、一撃のもとに吹っ飛ぶ爽快感。最後の第18章を覆うショーマンシップ精神の、実にあざやかな手際。読み終えて「乾杯♪」と、小躍りしたくなったミステリです。
訳文も気が利いていて、読みやすかった。
『毒入りチョコレート事件』『試行錯誤』ほどには知られていないけれど、迷探偵ロジャー・シェリンガムものの本書と『ジャンピング・ジェニイ』の二作は、とても面白いですよ!
2002年12月10日に日本でレビュー済み
アパートの最上階の一室でおきた殺人。いろいろ不可解で納得できない点があるものの、警察では常習犯の犯行とみて捜査をはじめる。が、その納得できない点に注目したロジャー・シェリンガムは独自で調査を開始する。
細かいところに気がついて、見事なまでに論理的な推理を組み立てていったかと思いきや、推理というより空想・妄想に近いものになったりして、これがロジャー・シェリンガムなだけに、果たして今回は真相にたどり着けるのか、真犯人を見つけられるのかという興味も加わって、滅法おもしろい。
読み終わってみると、実にあっけない単純なものなのに、よくぞここまで複雑にし、飽きさせないで終わりまでもっていけるものだと、話のスジとは関係ないところにも感心させられました。
細かいところに気がついて、見事なまでに論理的な推理を組み立てていったかと思いきや、推理というより空想・妄想に近いものになったりして、これがロジャー・シェリンガムなだけに、果たして今回は真相にたどり着けるのか、真犯人を見つけられるのかという興味も加わって、滅法おもしろい。
読み終わってみると、実にあっけない単純なものなのに、よくぞここまで複雑にし、飽きさせないで終わりまでもっていけるものだと、話のスジとは関係ないところにも感心させられました。
2002年11月7日に日本でレビュー済み
シェリンガム物のなかでもっとも人物が克明に描かれている作品です。
妄想をふくらませて事件を複雑化させるシェリンガム氏。そのシェリンガム氏をあしらう、美人だが色気のない秘書シーラ。そして、容疑者であるアパートの面々。どれも綿密に性格を描写し、記述することで謎を解かせようとしている。でも、事件を解決はしてませんけどね
妄想をふくらませて事件を複雑化させるシェリンガム氏。そのシェリンガム氏をあしらう、美人だが色気のない秘書シーラ。そして、容疑者であるアパートの面々。どれも綿密に性格を描写し、記述することで謎を解かせようとしている。でも、事件を解決はしてませんけどね